あまりに好きすぎて左手に小さなタトゥーまで入れてしまったブラック・フラッグのTシャツ。ロリンズ・バンドのヘンリー・ロリンズが在籍していたカリフォルニアのハードコアパンク・バンドです。
バンドリーダー Greg Ginn(グレッグ・ギン)の実弟であるRaymond Pettibon(レイモンド・ペティボン)はイラストレーターとして有名で、Black Flagのシンボルをはじめとした一連のジャケット、有名なSonic Youth(ソニック・ユース)のアルバム「Goo」のジャケットやOFF!(オフ)の一連のジャケット、Foo Fighters(フー・ファイターズ)のジャケットなどを制作しました。
2016年には、バーニーズ・ニューヨークでファッションブランド「R13」から、265ドルの Black Flag ロゴTシャツが登場したことでも話題になりました。
クリステンなら当然、パンクの元祖、(みんな大好きな)ラモーンズや、UKパンクの代表格 クラッシュのTシャツも押さえています。ラモーンズの有名な鷲のシンボルは第五のラモーンと呼ばれたアルトゥーロ・ヴェガが制作したもので、米国大統領府のシンボルマークをアレンジしたものです。
USパンクロックの誕生の舞台となったニューヨークの歴史的なクラブ(ライブハウス)であるCBGBのTシャツも、パンク好きのみならず、全てのロックファンのマストアイテムです。
80s初期のハードコアパンク・バンド、マイナー・スレットや、クランプス並みの変態ジャケットで知られるドワーヴス、その他 NJFやMr.Science等のカナディアン・パンクのTシャツも着ていました。
(カナディアン・パンクまで知っている人はさすがに周りにいませんでした!マニアックすぎます、クリステン!)
ニューウェイブ・バンド、Joy Division(ジョイ・デイヴィジョン)の定番Tシャツもカッコよく着こなしています。
この波形デザインは、ジョイ・デイヴィジョンのドラマーStephen Morris(スティーヴン・モリス)の提案により、Peter Saville(ピーター・サヴィル)が世界で初めて発見されたパルサー「PSR B1919+21(旧名:CP 1919)」の波形をモチーフとして制作しました。NYのスケーターブランド Supreme(シュプリーム)や、日本のファッションブランド UNDERCOVER(アンダーカバー)でも採用されたことで話題となったデザインです。
また同バンドによるニューウェイブ屈指の名曲、「Love Will Tear Us Apart」のジャケットデザインTを着ていることも。
他にはグランジ・オルタナの定番、ソニック・ユースのジャケットデザインのトレーナーを着ていたこともありました。
スペシャルズ、マッドネスなどブリティッシュ 2 Tone Rock関連のTシャツを好んで着て来ているクリステンですが、他にも2トーンの象徴、チェッカー・パターン(市松模様)のものを身に着けていることも。ちなみに隣にいるSt. Vincent(セイント・ヴィンセント )が着ているのはデビッド・ボウイのTシャツです。
ツェッペリンやビーチ・ボーイズ、ランナウェイズ、プリテンダーズなどロックの定番的なTシャツも。2010年のロック映画「Runaways」ではクリステンがJoan Jett(ジョーン・ジェット)役を演じたため、Ruaways関連のTシャツ着用は頻繁に取り上げられています。
前衛ロックバンドとして70年代前半から活動、目玉のマスクにシルクハット姿がトレードマークである覆面バンドの元祖、ザ・レジデンツのTシャツです。
年齢に似つかわしくないマニアなところを突いてこそクリステン嬢です。
ロッカーズ/UKバイカーのシンボル、トライアンフのTシャツです。ボブ・ディランが着用していたデザインのブートレグ・コピーとみられるものを着用しています。
ビートニク作家、アレン・ギンズバーグの代表作「吠える」の書籍カバーデザインTシャツも、パンク・スピリットを垣間見せるクリステンらしいチョイスです。
1987年に設立、Tone Loc、Young MC、Pharcyde、Brand New Heavies などのスターを生み出し90年代に隆盛を誇ったものの、90年代後半からはヒットに恵まれず、現在はピザ屋さんまで始めてしまったアメリカ・ロサンゼルスのHipHopインディペンデントレーベル、「デリシャス・ヴァイナル」のTシャツです。
レコード会社のロゴの中でもユニークでインパクトのあるデザインとして多くの音楽ファンに記憶されているものの一つです。