60年代後半から70年代にブラック・パワー運動を掲げた政治結社
マルコムX暗殺の翌年1966年にBobby Seale and Huey Newtonによって創立され黒人民族主義運動・黒人解放闘争を展開した政治結社がBlack Panther Party(BPP:ブラックパンサー党)です。都市部の貧しい黒人が居住するゲットーを警官から自衛するために結成され、革命による黒人解放を提唱し、アフリカ系アメリカ人に対し武装蜂起を呼びかけました。また、貧困層の児童に対する無料の食事配給や、治療費が無料の「人民病院」の建設を行いました。アフロヘアーに青いシャツ、黒いジャケットとズボン、黒いベレー帽を着用してショットガンで武装、戦闘的な面ではマルコムXの暴力主義を受けつぎ、マーティン・ルーサー・キングの非暴力主義には批判的でしたが、キング牧師個人には尊敬の念を抱いていました。
映画では1994年の「フォレスト・ガンプ/一期一会」の1シーンで登場、翌1995年にはブラック・パンサー党の歩みを描いた「パンサー」が公開されています。
また2016年にはスーパーボウルのハーフタイムショーでビヨンセと女性ダンサー達が、黒ずくめの衣装、アフロヘア、黒いベレー帽といったブラックパンサー党をイメージした衣装で登場し、メディアに波紋を広げました。