◆カラー:アイスグレー
◆Nara Leao(ナラ・レオン)の傑作『美しきボサノヴァのミューズ』のアルバム・ジャケットTシャツ。UKインポート品
Nara Leao(ナラ・レオン)は、ブラジルのボサノバおよびMPB(ブラジルのポピュラー音楽)の歌手(時折女優としても活躍)で、 “ボサノヴァのミューズ” として知られていました。今回、邦題がずばり『美しきボサノヴァのミューズ』と名付けられた1971年のアルバム・ジャケットのTシャツを入荷!
ブラジルで1960年代後半に起きた、音楽を中心とした芸術運動はトロピカリア(または、トロピカリズモ)と呼ばれ、Caetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)、Gilberto Gil(ジルベルト・ジル)らを中心とする若手ミュージシャンたちは、ブラジル音楽の特質を活かしながら、ロックなど海外の音楽を取り入れることで停滞気味な音楽シーンの体質を変えようとしていました。トロピカリアに関わったミュージシャン達(ナラ・レオンもその一人)は、ブラジルの軍事政権に反発し、しばしばデモにも参加。そんな中、カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルが逮捕され、2人は1969年にロンドンに亡命。ムーヴメントとしてのトロピカリアは下火となり、1970年にはナラもパリに亡命しました。新たな故郷となったパリで、彼女は当初、フランソワーズ・アルディやジャンヌ・モローといった歌手に、フランスの歌をブラジル風に書き直したものを時折提供していました。1971年に『美しきボサノヴァのミューズ(Dez Anos Depois)』を発表。“ボサノヴァのミューズ”と謳われながらも、意外にもボサ作品は少ないナラ。本作は、そんな彼女がボサノヴァへ回帰した傑作アルバムとして知られており、2枚組のレコードでリリースされました。1枚目はサンパウロ出身のギタリスト/シンガー、Tuca(トゥッカ)によるアレンジと伴奏、そしてピアノのパートはパリで録音、2枚目はパリでのデモを元にリオで録音されました。Antonio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)によるスタンダードを中心に選曲されていて、ナラによる再解釈が秀逸で、これが本作が名盤たる所以となっています。ジャケットの写真は、カリオカ出身の写真家 Nei Sroulevich(ネイ・スロウレヴィッチ)によって撮影されました。