数多くのスーパースター達が着用してきた伝説のカルトTシャツ「Pop Strawberry」復刻品 UKインポート品 (VOGUEGIRL+当店提供 池田エライザ着用)
日本国内ではかつてHYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)も製品化したことのあるカルトTシャツ、POPマガジンのイチゴTです。
Malcolm McLaren(マルコム・マクラーレン)とVivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)がお手本にしたパンク・ファッションの元祖、John Dove & Molly White (ジョン・ドーヴ & モーリー・ホワイト) による「Strawberry」デザインの影響を受け、ドイツの音楽雑誌「POP」マガジンが制作したオリジナルシャツの復刻版(半袖Tシャツバージョン)です。
ドイツ製オリジナルのヴィンテージ品はすでに日本円にして約180万円の超高値! ドーヴ &ホワイトの「Wonder Workshop」もしくはマクラーレン&ウェストウッドの「Seditionaries(略称:セディ)」の製品だとする誤った記述が海外においても目立ちますが、あくまで音楽雑誌のシャツです。
(※ デザインのルーツがドーヴ & ホワイトであることから間違いとも言えませんが、一部ではピストルズやパティ・スミス、ランナウェイズの着用写真を取り上げてパンクTシャツと解釈される向きがあり、日本でも福岡のめんたいパンクバンド Swankys(スワンキーズ)のTシャツで同デザインが採用されています。)
POP/Rockyマガジンはドイツの音楽雑誌で、元々は「POP」マガジン/「Rocky」マガジンという別々の音楽雑誌だったものが統合されたものです。このため、「POP」ロゴと「POP/Rocky」ロゴの2種類のシャツが存在しており、それぞれ苺の数やシャツボディ(リンガー・スウェット/Tシャツ)が異なっています。
当時の有名ミュージシャンがこのシャツを着用した写真が数多く残されており、雑誌インタビューの際に着せられたものばかりでもなく、自発的に着用しているものも散見されるところがミソです。
また、90年代にはグランジ界のTシャツ番長、Sonic Youth(ソニック・ユース)のキム・ゴードン女史が同デザインのブートレグ復刻Tシャツをあえて着用しており、このハードルの非常に高いTシャツを見事に消化してカッコ良く着こなした稀有な例として挙げられます。
知る人ぞ知るカルトTシャツ、勇気を出してカッコ良く着こなせる個性的なベテランの方にのみお勧めできる音楽マニア向けTシャツです。
1960年代のヒッピー・ブーム時代からファッションの発信地だったロンドンのキングス・ロード 430番地はパンクファッションの生誕地として知られる場所です。
彼らのアトリエ「Wonder Workshop」の製品が置かれていた店、「Paradise Garage」はマルコム・マクラーレン、ヴィヴィアン・ウェストウッド、シド・ヴィシャスらのたまり場となっており、店舗を引き継いだマクラーレン&ウェストウッドは「Let It Rock」「Too Fast To Live Too Young To Die」「SEX」「Seditionaries」「Worlds End」と店名を変えながら、初期はマクラーレン色の濃いTeds(テッズ:Teddy Boys)、後期はウェストウッド色の濃いPunk(パンク)ファッションの発信源として活動しました。
ドーヴ & ホワイトは、ニューヨークのアンディ・ウォーホルが起こしたポップアート・ムーブメントの影響を受け、シルクスクリーンの多色刷りの技術を使ってアニマル柄、リップス(唇)、ストロベリーなどのモチーフを用いたグラフィックTシャツを制作し、グラムやパンクのイメージと結びつけました。それまで企業や広告のロゴTシャツばかりだった時代にグラフィックデザインTシャツをファッションの主役の地位にまで高めたという点で、現在のストリートファッションの始祖と言えます。