ブートレグTシャツの代表格!その中でもバンドメンバー着用オリジナルに忠実なロゴの「無線衝突」Tシャツです UKインポート品
The Clash(クラッシュ) 5枚目のアルバム「Combat Rock(コンバット・ロック)」のジャケット写真と1982年頃のライブでジョー・ストラマーが着用、そこから多くのブートレグ(海賊版)Tシャツが生まれた定番Tシャツです。
元から商用品でなく著作権が管理されていなかったため、大小さまざまなメーカーから自由にプリントされてきたアイテムですが、今回はプリントに定評のあるイギリスの復刻メーカーから入荷、メンバーが着ていたオリジナルロゴに忠実なバージョンのTシャツをご用意しました。
無線衝突のTシャツは、クラッシュのメンバーが着用していた写真から、オリジナルTシャツのロゴをブートレグ(海賊版)として再現することで普及しましたが、欧米人であるがゆえに漢字の間違いに気づかず、多くの間違いが含まれています。
このため、どれが本物でどれが偽物か、といった疑問を抱えてしまう方も多いようですので、順を追って説明いたします。
◆初代ジャケ起しVersion(発バージョン)
その最初の間違いは、「Combat Rock」のアルバムジャケット表紙からデザインを起こしてしまったところに始まりました。初代のブートレグTシャツ制作者達はかなり頑張ってジャケ写真からデザインを起こしていますが、写真の中のジョー・ストラマーが身をかがめておりTシャツがシワになっていたため、ロゴを正確に読み取ることができなかったのです。
そのためレコードジャケットしか資料のなかった当時は、ほとんどの人が「クラッシュのメンバーは漢字を知らない英国人が作った誤り含みのTシャツを着ていた」と信じていました。 ブートレグTシャツの初期バージョンに含まれている誤りは以下のとおりです。
◆2nd Version:CLASHオリジナル完全復刻バージョン
2ndのブートレグデザインでは、アルバムジャケだけでなくその他の写真を参考にして間違いが訂正され、CLASHオリジナルからのほぼ完全な復刻版デザインとなっています。
◆3rd以降のVersion(犬バージョン/馬バージョン)
近年登場した3rdのブートレグデザインでは、2ndの完全再現バージョンを全く参考とせず、間違い含みの1stをさらに適当にコピーしてしまったため、「線」の文字には中華フォントが使用され、さらに「突」の文字が改悪されています。ドクロの絵柄はパイレーツ風に変化し、稲妻はもはや独自にカッコよくしてみたという感じでしょうか。UKのAmplified(アンプリファイド)や日本のユニクロなど有名メーカーもこのバージョンでリリースしているので話は複雑です。(犬バージョン)
最近多く出回るようになった4thのブートレグデザインに至っては、1stと3rdの間違いがミックスされ、もはや日本人が読み取ることの出来ないデタラメな文字となってしまいました。(馬バージョン)
とにかく最近の製品の厄介な点は、オリジナルとかけ離れたロゴでCopy Rightを記載しているケースがあり(※ただしCopy RightがThe Clash 監修のデザインを意味するとは限らず、バンドメンバーが着用したものと全く異なる)、その製品が追随するメーカーをさらに間違った方向に誘導してしまう点です。
ただし1982年の「Combat Rock」以降、40年に渡り紆余曲折してきた無線衝突Tシャツ、日本人としてはその迷走っぷりを生暖かく見守り、あえて誤字バージョンを着るというのもひとつの楽しみ方と言えます。
ちなみに拡大すればもっとよく分かりますが、クラッシュのメンバーが実際に着ていたオリジナルTシャツの漢字はすべて正しいもので、(A)~(F)の写真は、タイのバンコクの線路上で写真撮影するために着ていたものです。(G)~(H)はライブでスタッフと共にお揃いの無線衝突Tシャツを着た時のもの、(I)~(J)は白Tシャツのバリエーションです。
ブートレグ・ロゴデザインの混乱の原因が、Tシャツの皺であった事がよく分かります。
2016年11月 スカパー!ミュージック・エア 『甲本ヒロト×横山健 ~電撃パンクロック対談~』のシーンで、Hi-STANDARD 横山健 氏が着用していたデザインが「無線衝突」2ndの完全復刻バージョンです。バンドTシャツにこだわりのあるパンクスター同士の対談だけあって、さすが分かってますね!
アメリカのTシャツ番長 クリステン・スチュワート嬢もお気に入り、デザインに関わらずただ着ているだけで、そこはかとないサブカル臭を漂わせることが出来るクラッシュTシャツ、デザイン違いで続々入荷予定です。